さび烏帽子(読み)さびえぼし

世界大百科事典(旧版)内のさび烏帽子の言及

【烏帽子】より


[塗り方]
 烏帽子は初め絹紗類に漆を塗ったものであったから,自然に種々のしわができたが,のちに大高紙(おおたかがみ)などを塗り固めて張抜(はりぬき)にし,板木の型を押しだした。そのしわのことを〈さび〉といって,これを使ったものをさび烏帽子といった。そのさびには大きなしわをつくった〈大さび〉,横にしわをつくった〈横さび〉,柳の葉のように小さく細くしわをつけた〈柳さび〉などがある。…

※「さび烏帽子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android