襄渝線(読み)じょうゆせん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「襄渝線」の意味・わかりやすい解説

襄渝線
じょうゆせん / シヤンユイシエン

中国、襄樊(じょうはん/シヤンハン)―重慶(じゅうけい/チョンチン)間の鉄道名称。延長899キロメートル。全線複線。漢水(かんすい/ハンショイ)と渠江(きょこう)(巴水河(はすいが))の流域を走り、漢丹(かんたん)線(武漢(ぶかん/ウーハン)―襄樊―丹江(たんこう/タンチヤン)間)と結んで、武漢と四川(しせん/スーチョワン)省を連絡する。揚子江(ようすこう/ヤンツーチヤン)と漢水の流域の険しい分水嶺(ぶんすいれい)を越える山岳横断鉄道で、1968年着工、1979年に開通した。中国の安康(あんこう/アンカン)より陽安線が分岐し、漢水上流の漢中(かんちゅう/ハンチョン)を経、陽平関で宝成線(宝鶏(ほうけいパオチー)―成都(せいと/チョントゥー)間)に接している。

青木栄一・青木 亮]

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