褐変菌(読み)かっぺんきん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「褐変菌」の意味・わかりやすい解説

褐変菌
かっぺんきん

子嚢菌類核菌類のケラトキスチス属 Ceratocystisの菌で,近縁種クワイカビなどがある。ブナ材を伐採して山地に放置したりすると出る害菌。特に夏の雨季にみられる。初め新しい切り口に灰白色菌糸が発生し,その材部分が褐色または赤褐色に変化する。菌糸が発育するに従い,材の内部にも変色が進むので,ブナ材は家具や建築材としては使えなくなる。

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