裾野平(読み)すそのたい

日本歴史地名大系 「裾野平」の解説

裾野平
すそのたい

[現在地名]岩木町百沢 裾野

岩木山の南麓、百沢ひやくざわからだけに至る東西約八キロの平坦な台地標高約二八〇―四五〇メートル。東西に主要地方道弘前―岳―鰺ヶ沢線が走る。

古来山麓地帯のみならず水田地帯の集落にとっても生計上重要な秣場(入会地)であった。初めにはなかった集落間の境とか個人の縄張りが生じ、境論が起こるようになった。その都度百沢の者が百沢ひやくたく寺または山奉行の命を受けて調停に当たった(百沢寺文書)。裾野平を入会地としたのは八幡やわた村・高岡たかおか村・百沢村・植田うえだ村・賀田よした村・熊島くましま村など一八ヵ村であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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