袖較(読み)そでくらべ

精選版 日本国語大辞典 「袖較」の意味・読み・例文・類語

そで‐くらべ【袖較】

〘名〙 商人などが取引をするとき、他人に知られないように袖と袖とをさし合わせ、袖の中で指を握り合って値をきめる合図をかわすこと。また、その取引が行なわれる場所。そでくらめ。
※宇治拾遺(1221頃)五「四の宮河原といふ所にて、袖くらべといふ商人集まる処あり」

そで‐くらめ【袖較】

※関西大学蔵本拾玉集(1346)二「あはれなりこれも世わたる庵ぞかしその山科のそてくらめまで」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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