表十五人(読み)おもてじゅうごにん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「表十五人」の意味・わかりやすい解説

表十五人
おもてじゅうごにん

近世琉球(りゅうきゅう)における評定所(ひょうじょうしょ)(中枢政庁)の諮問機関摂政(せっせい)(方音シッシイ)、三司官(さんしかん)に次ぐ重職で、各行政機関の長官、次官クラス15人から構成されるためにこの名がある。その筆頭格は御物奉行(おものぶぎょう)とよばれる経済、大蔵方面の長官。国事の要務案件を評議し、三司官、摂政に上申国王裁可を得て決するのが習わしであった。三司官への任用はこの構成メンバーから選ばれるのが通例であった。

[高良倉吉]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例