行廻・行巡(読み)ゆきめぐる

精選版 日本国語大辞典 「行廻・行巡」の意味・読み・例文・類語

ゆき‐めぐ・る【行廻・行巡】

〘自ラ四〙
① 行ってぐるりとまわる。ぐるりとまわって進んで行く。ゆきみる。
仏足石歌(753頃)「釈迦の御足跡 石に写し置き 由伎米具利(ユキメグリ) 敬ひまつり 我が世は終へむ この世は終へむ」
② 一周期・一輪廻を経てもとにもどる。生まれかわりや再会などにいう。
古今(905‐914)離別・四〇五「したのおびの道はかたがたわかるともゆきめぐりてもあはんとぞおもふ〈紀友則〉」
③ 行ってあちらこちらを歩きまわる。経(へ)めぐる。ゆきみる。
万葉(8C後)一七・三九四四「女郎花咲きたる野辺を由伎米具利(ユキメグリ)君を思ひ出たもとほり来ぬ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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