行山(読み)いきやま

精選版 日本国語大辞典 「行山」の意味・読み・例文・類語

いき‐やま【行山】

〘名〙 (「山」はしゃれて添えたことば)
① 行くこと。
黄表紙金々先生栄花夢(1775)「あしたは北国(ほっこく)へいき山とおでかけなさりませ」
物事をすること。特に、飲み食いすること。
洒落本辰巳婦言(1798)四つ明の部「なんだなんだ、ちといき山としよふ」

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日本歴史地名大系 「行山」の解説


むかばきやま

延岡市の北西部に位置する花崗斑岩の岩脈からなる岩峰。この岩脈は東の可愛えの(七二七・七メートル)から西の丹助たんすけ(八一六メートル)に連なる総延長二〇キロ以上の規模の貫入岩体で、一帯祖母傾そぼかたむき国定公園に属し、県指定名勝である。当山(八〇九メートル)(八二九・九メートル)とよばれる二峰からなり、二峰の間には落差約八〇メートル・幅約二〇メートルの行縢滝がかかる。中腹以上は断崖絶壁に囲まれた岩山で、山名はその山容武士の乗馬用の行縢に似ていることによるという。南麓に鎮座する行縢神社の神体山で、奥院でもあり、雄岳には面足尊、雌岳には惶根尊が祀られている。行縢滝は修験者が滝行を修めた行場という。

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