行届(読み)ゆきとどく

精選版 日本国語大辞典 「行届」の意味・読み・例文・類語

ゆき‐とど・く【行届】

〘自カ五(四)〙
① ある所、また、ある程度に至りつく。到達する。およぶ。いきとどく。
※こんてむつすむん地(1610)一「御ほうこうのみちにやしんなくもえたち、ゆきとどくにをひては」
② あまねくゆきわたる。万事にぬけめなくする。すみずみまで気がつく。用意周到である。いきとどく。
※虎寛本狂言・素襖落(室町末‐近世初)「何から何までも行届いた、あの様な御方が恐らく天が下に又と二人は有るまい」

いき‐とど・く【行届】

〘自カ五(四)〙
① 先方に達する。到達する。とどく。
② すみずみまで気がつく。万事にぬかりなくする。ゆきとどく。
史記抄(1477)八「どこまでも恩恵のかをこまかひいきとどいたる事よぞ」
道路鉄道通信網などがすみずみまで行きわたっている。
※幼学読本(1887)〈西邨貞〉七「鉄道の設極めて行きとどき」

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