血小板増加薬(読み)ケッショウバンゾウカヤク

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「血小板増加薬」の解説

血小板増加薬

製品名
《エルトロンボパグ オラミン製剤》
レボレード(ノバルティスファーマ)
《ルストロンボパグ製剤》
ムルプレタ(塩野義製薬

 エルトロンボパグ オラミン製剤は、慢性特発性血小板減少性紫斑病の治療に使用する薬で、血小板の産生に関わるトロンボポエチン受容体に作用し、血小板の産生を促し、血小板数を増加させます。ルストロンボパグ製剤は、慢性肝疾患で手術を予定している人の血小板減少症の改善に用いられます。


 疲労、頭痛、吐き気白内障、低カリウム血症などが現れることがあります。また、肝機能障害(全身倦怠感ぜんしんけんたいかん、食欲不振、吐き気など)、出血(鼻血歯ぐきの出血、皮下出血など)、血栓塞栓症(しびれ、めまい、一時的な片側麻痺まひなど)、骨髄線維化を招くことがあります。ルストロンボパグ製剤は、血栓症を現すことがあります。このような症状が現れたら服用を止め、すぐに受診してください。


錠剤で1日1回服用します。、エルトロンボパグ オラミン製剤は1錠を食事の前後2時間を避けた空腹時に服用します。血小板数や症状にあわせて、1日最高4錠(50mg)までとして用量は増減されます。指示された服用方法を守ってください。


②薬を服用して、かゆみ発疹ほっしんなどのアレルギー症状が出たことのある人、ルストロンボパグ製剤では重い肝障害のある人には使用できません。また、腎障害や肝障害がある人、血栓塞栓症の家族歴がある人、妊婦母乳で授乳中の人、ほかの薬を服用している人は、この薬を使用できないことがあります。あらかじめ医師に伝えるようにしてください。


③薬の効果が減弱することがあるので、エルトロンボパグ オラミン製剤では食事の前後2時間は避け、空腹時に服用するようにしてください。また服用の前後4時間は、乳製品ミネラルを含むサプリメント摂取は避けてください。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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