蠅叩(読み)はいたたき

精選版 日本国語大辞典 「蠅叩」の意味・読み・例文・類語

はい‐たたき はひ‥【蠅叩】

〘名〙
① =はえたたき(蠅叩)《季・夏》
文楽人形の手の一つ。滑稽な動きをする軽い人物に用いられる手。五本の指が一つになっていて、甲の部分から真っ直ぐに伸びて手首だけが動く構造になっている。

はえ‐たたき はへ‥【蠅叩】

〘名〙 蠅を叩いて殺す道具。細かい網を柄の先につけたものや棕櫚の葉でつくったものなどがある。はいたたき。はえうち。《季・夏》
寒山落木正岡子規〉明治二六年(1893)夏「山寺庫裏(くり)ものうしや蠅叩」

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