蟻差(読み)アリサシ

デジタル大辞泉 「蟻差」の意味・読み・例文・類語

あり‐さし【×蟻差(し)】

板材そりを防ぐため、木目直角鳩尾きゅうび形の溝を掘って、吸い付きざんをはめこむこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「蟻差」の意味・読み・例文・類語

あり‐さし【蟻差】

〘名〙 (「ありざし」とも) 建築で、蟻掛(ありか)けの方法厚板などを接合する仕口(しぐち)数段蟻枘(ありほぞ)が互いにかみ合うような形になり、板のそりが防げる。指物(さしもの)で箱類、たんす、机などを作る時に用いる。あり。
和訓栞(1777‐1862)「ありざし 工人の、ありにさすといふは、蟻の形なるべし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android