蛾・火虫(読み)ひむし

精選版 日本国語大辞典 「蛾・火虫」の意味・読み・例文・類語

ひ‐むし【蛾・火虫】

〘名〙
① (蛾) 蛾(が)。特に、蚕(かいこ)のさなぎが羽化して蛾となったもの。また、蚕のさなぎ。
書紀(720)仁徳二二年正月・歌謡夏蚕(むし)の 譬務始(ヒムシ)の衣 二重着て 隠み宿りは 豈良くもあらず」
② 夏の夜など灯火に集まる蛾などの虫。火取り虫。《季・夏》 〔俳諧・俳諧歳時記(1803)〕
[補注]①を「火虫」の意とする説は、上代、「蛾(ひむし)」の「ひ」が甲類音であるのに対し「火(ひ)」が乙類音であるところから誤り。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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