蛙の目借時(読み)かえるのめかりどき

精選版 日本国語大辞典 「蛙の目借時」の意味・読み・例文・類語

かえる【蛙】 の 目借(めかり・めかる)(どき)

(「目借」は蛙がめすを求める意の「妻狩(めか)る」から転じた語という) 春暖の、蛙が鳴きたてる頃の眠気をもよおす時期。蛙に目を借りられるためとする。かわずの目借時。かえるどき。目借時。《季・春》
※俳諧・千代見草(1692)上「夜道に凄き水の鳴音 乗る駒も眠る蛙るの目借時〈草角〉」

かわず【蛙】 の 目借時(めかりどき)

和訓栞(1777‐1862)「めかるかはづ 俗に蛙の目借時とて短夜のねふくなるをいへり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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