虻・蝱(読み)あぶ

精選版 日本国語大辞典 「虻・蝱」の意味・読み・例文・類語

あぶ【虻・蝱】

〘名〙 ハエ双翅)目の昆虫のうち、カ、ガガンボブユ、ハエなどの類を除いたもの。ハエに似た形をしているが、やや大形。羽は二枚なのでハチとは区別できる。雌が牛、馬など家畜から吸血し、伝染病を広めることもある。幼虫はウジ状で水田水辺土中などにすみ、小動物などを食べるものと植物の腐ったものを食べるものとがある。ウシアブ、ウマアブ、ムシヒキアブハナアブなど種類が多い。あむ。《季・春》〔十巻本和名抄(934頃)〕

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