藤紙(読み)とうし

精選版 日本国語大辞典 「藤紙」の意味・読み・例文・類語

とう‐し【藤紙】

〘名〙 唐紙(とうし)異称
随筆・孔雀楼筆記(1768)二「藤紙は旧作詩文かき新作にても人と贈答唱和するにあらざるは、書きても苦しからず。〈略〉吾国にてとうしを公のこと、式正のこと、要用のことに用ひず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「藤紙」の読み・字形・画数・意味

【藤紙】とうし

古藤の紙。

字通「藤」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の藤紙の言及

【紙】より

…それには楮皮や桑皮で造られたものが多い。唐の陸羽の《茶経》には藤皮紙で茶を包んだという記事があり,藤紙が唐代に盛んに使用されたことを物語っている。唐代に造られた美しい紙に〈薛濤牋(せつとうせん)〉が有名である。…

※「藤紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」