藤之木村(読み)ふじのきむら

日本歴史地名大系 「藤之木村」の解説

藤之木村
ふじのきむら

[現在地名]深谷市藤野木ふじのき

藤木藤ノ木とも記す。丈方じようほう(福川)左岸沖積低地に位置し、西は明戸あけと村、南は上増田かみますだ村、北は蓮沼はすぬま村。深谷領に所属(風土記稿)。加藤家系譜(加藤家文書)によれば、戦国期に深谷上杉氏の重臣矢井伊勢守重家が村の中央部に館を構えていたという。天正一六年(一五八八)一二月二四日小田原北条氏は小野殿(矢井伊勢守)に三一貫文の扶持給を宛行っている(「北条家印判状」加藤文書)。田園簿には藤木村とみえ、高五六石余はすべて畑、旗本本多(本田)三枝の二家の相給。国立史料館本元禄郷帳では旗本本多領。「風土記稿」成立時および幕末の改革組合取調書では同本田・小栗の二家の相給。「風土記稿」によると家数六。

藤之木村
ふじのきむら

[現在地名]篠山市藤之木

二之坪にのつぼ村の北東に位置し、籾井もみい川が流れる。慶長一三年(一六〇八)の多紀郡桑田津之国帳に「藤ノ木村」とみえ、高二一八石余。正保郷帳では田高二〇二石余・畠高一六石。「丹波志」では小野おの庄のうちで、高一九五石余のうち高六六石余は二ノ坪の地という。天明三年(一七八三)の篠山領内高並家数人数里数記では福住組で、家数四〇・人数一六一。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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