藍住(読み)あいずみ

改訂新版 世界大百科事典 「藍住」の意味・わかりやすい解説

藍住[町] (あいずみ)

徳島県北東部板野郡の町。1955年藍園・住吉2村が合体,町制。人口3万3338(2010)。吉野川下流北岸,徳島平野の中央部に位置する。室町時代幕府管領を務めた細川氏本拠地で,町の東部に同氏の居城勝瑞(しようずい)城が築かれ,1582年(天正10)に長宗我部元親に攻め落とされるまで,阿波国の政治・文化の中心として栄えた。近世初期から明治末期までアイ作の中心地であったが,現在は電照菊,梨,れんこんなどの栽培が盛んである。工業みそ漬物などの食品工業のほか,木工木材業,鉄工業が行われる。近年は徳島市のベッドタウン化が進んでいる。徳島自動車道のインターチェンジがある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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