蔵前通・蔵前町(読み)くらまえどおり・くらまえちよう

日本歴史地名大系 「蔵前通・蔵前町」の解説

蔵前通・蔵前町
くらまえどおり・くらまえちよう

[現在地名]函館市豊川町とよかわちよう

蔵前通は明治五年(一八七二)二月に一町として公認された町で、同八年に蔵前町と改称した(明治五年「御達留」市立函館図書館蔵、「事業報告」第一編)地蔵じぞう町四丁目の裏手(南東側)願乗寺がんじようじ川の右岸(北西側)に位置する。函館半島の砂洲部分にあたる当地一帯は低湿地であったが、前期幕府領期に高田屋嘉兵衛掘割を開いて溜り水を引落とし、地所となし、願乗寺川の対岸は高田屋の拝借地となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報