精選版 日本国語大辞典 「葛蔓」の意味・読み・例文・類語
くず‐かずら ‥かづら【葛蔓】
[1] 〘名〙 (和歌で、序の末にあって、裏が白みがかった葉が風に吹き返されると目立つところから、「うら」および同音の「うらむ」や、つるを繰る意で「くる」などを言い出すのに用いられることが多い) 植物「くず(葛)」の異名。《季・秋》 〔十巻本和名抄(934頃)〕
※家持集(11C前か)秋「神なびのみむろの山のくずかづらうら吹きかへす秋は来にけり」
[2] 枕 くずのつるをたぐるの意から、繰(く)ると同音の「くる」にかかる。
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