落合直言(読み)おちあい・なおこと

朝日日本歴史人物事典 「落合直言」の解説

落合直言

没年:明治10.4.20(1877)
生年弘化4(1847)
幕末維新期の志士武蔵多摩郡駒木野村(東京都青梅市)の関守落合俊雄の7男。母はたき。直亮,直澄の弟。通称五十馬。気性はいたって激しく,慷慨家ともよぶべき人物。明治3(1870)年,相楽総三ら赤報隊士慰霊のための建碑発起人のひとりとなり慰霊祭を挙行。翌年,開化政策に不満を持つ公家外山光輔らの武力による天皇の京都還幸と鎖国を目指す陰謀に加わり,東京で逮捕。同年12月,終身禁獄を申し渡され,中村恕助ら5名と鹿児島県預りとなる。同10年の西南戦争では恕助らと共に西郷軍に入隊し,振武隊大隊長中島健彦に属して転戦,4月に保田窪(熊本市)の激戦戦死した。

(高木俊輔)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「落合直言」の解説

落合直言 おちあい-なおこと

1847-1877 幕末-明治時代の尊攘(そんじょう)運動家。
弘化(こうか)4年生まれ。落合直亮(なおあき),落合直澄の弟。明治4年公卿(くぎょう)外山光輔らと政府転覆をはかるが,発覚して終身禁獄,鹿児島県預けとなる。西南戦争では西郷軍に入隊し,明治10年4月20日熊本県保田窪で戦死。31歳。武蔵(むさし)多摩郡(東京都)出身。通称は五十馬。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android