落入・陥(読み)おとしいれる

精選版 日本国語大辞典 「落入・陥」の意味・読み・例文・類語

おとし‐い・れる【落入・陥】

〘他ラ下一〙 おとしい・る 〘他ラ下二〙
① 人や物を落として、ある物の中にはいらせる。おちいらせる。
古事記(712)上「天の斑馬(ふちこま)を逆剥(さかは)ぎに剥ぎて堕入(おとしい)るる時に」
他人をだまして罪におとす。わなにかける。
※応永本論語抄(1420)学而第一「若不諫打をけば、帰て君子不義にをとし入るる物也」
③ 城や都市などを攻めて取る。占領する。
※三体詩素隠抄(1622)二「僖宗の乱と云は、黄巣長安を、をとしいれたるを云ぞ」
※大ロマンの可能性(1958)〈十返肇〉五「ストーリー・テラーであるという批評は、彼らのあるものを逆に劣弱意識にさえ陥れた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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