萩日吉神社(読み)はぎひよしじんじや

日本歴史地名大系 「萩日吉神社」の解説

萩日吉神社
はぎひよしじんじや

[現在地名]都幾川村西平

都幾川支流川の右岸弓立ゆみたて山の西麓にある。大山咋尊・国常立尊・天忍穂尊・国狭槌尊・伊弉冊尊・瓊瓊杵尊・惶根尊を祀り、旧郷社。神社明細帳によると欽明天皇六年、蘇我稲目によって創建されたと伝える。当初は萩明神と称していたが、平安時代の初期、天台宗関東別院となった慈光寺の鎮護のため、近江国比叡山から日吉大神を勧請合祀し、萩日吉山王社と改めたという。なお弓立山は古く龍神りゆうじん山と称していたが、天慶八年(九四五)武蔵国司源経基が慈光寺一山の四至境界を定め、竜神山で蟇目の秘法を修して以来、弓立山と改めたといい、この蟇目の神事にならいこの当社の祭祀には四方鏑矢を放つと伝える。また建久二年(一一九一)には北条政子より供免田畑一町七畝を寄進されたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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