菱分村(読み)ひしわけむら

日本歴史地名大系 「菱分村」の解説

菱分村
ひしわけむら

[現在地名]羽咋市菱分町

堀替新ほりかえしん村の北、邑知おうち潟縁辺の低平地に立地。西縁を飯山いのやま川が北流し同潟に注ぐ。福水ふくみず村に陣を構える長連竜は天正八年(一五八〇)五月五日、金丸仏性山かねまるぶつしようざん(現鹿西町)に拠る七尾城の畠山旧臣温井景隆方の八代肥後らと「菱脇」で合戦、一ヵ月余の海陸にわたる激しい戦いで八代肥後以下数百人余が討死し、連竜の勝利に帰した(「長家譜」ほか)。江戸時代初めは未開であったが、寛文年間(一六六一―七三)本江ほんごう村の北野半兵衛が邑知潟を開拓、のち酒井さかい村の北井四郎左衛門が協力(延享三年菅原神社棟札)、天保一四年(一八四三)一四軒で村立てされた(羽咋市史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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