菜摘村(読み)なつみむら

日本歴史地名大系 「菜摘村」の解説

菜摘村
なつみむら

[現在地名]吉野町大字菜摘

宮滝みやたき村の東方、吉野川を隔てて約一キロ上流に立地。「大和志」にみえる属邑二は、樋口ひぐち・北菜摘。この辺りの吉野川を菜摘川とよぶ。貝原益軒は「和州巡覧記」のなかで、「夏箕なつみ (吉野川)むかへにある村也。西河より夏箕へ出るに、仏の峯とて、一里の坂ありて上下す。其峯の北の方、左に蝉が滝とて、段々に落る滝有。上の滝、蝉の形に似たり。少下に樫尾の茶屋有。それより三町ばかり行けば、夏箕也。夏箕川は名所也。吉野河の上也」と記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android