菜屋(読み)さいや

精選版 日本国語大辞典 「菜屋」の意味・読み・例文・類語

さい‐や【菜屋】

〘名〙 江戸時代、飯のおかずに煮しめの類を売った店。また、それを売る人。〔随筆守貞漫稿(1837‐53)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の菜屋の言及

【煮売屋】より

…以後も再三夜間営業に対する禁令が出されているが,煮売屋の数はふえる一方だったようで,《飛鳥川》(1810)は〈両国ばかりに何軒といふ数を知らず〉と書いている。業態はいろいろで,野菜,豆腐,こんにゃくなどの煮しめや煮豆を売るだけの店はやがて菜屋(さいや),惣菜屋,煮豆屋などと呼ばれるようになり,酒を飲ませるために,さかな(肴)となるものをあわせ売った店は煮売酒屋と呼ぶこともあった。上方でも事情はほぼ同じだったと思われるが,煮売屋といえばタコというほどで,タコの煮つけに人気があったようである。…

※「菜屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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