菅野谷村(読み)すげのやむら

日本歴史地名大系 「菅野谷村」の解説

菅野谷村
すげのやむら

[現在地名]鉾田町菅野谷

ともえ川北岸の段丘上にあり、南は大和田おおわだ村。烟田系図によれば、鎌倉初期に烟田秀幹が四子秀鑑を当地に配し、以来子孫は菅野谷氏を称して丘陵上に居館を構えた。応永二四年(一四一七)一〇月の烟田幹胤軍忠状案(烟田文書)に「大掾(宮崎一跡)庶子持寺・菅谷・瀬落・飯岡(梶山庶子)為御敵条、無是非者也、仍鹿嶋郡中致乱妨狼藉放火条、無其隠」と記され、菅野谷氏は上杉禅秀の乱に禅秀側に一味したため所領を除かれた。永享期(一四二九―四一)には大和田郷に属し、同一〇年八月の烟田宮王丸代申状(同文書)に「常陸国鹿島郡大和田郷内、菅野矢入道之跡、由緒而、申為闕所間望之」とみえ、烟田宮王丸は一族を理由に領有を要求し、以後、天正一九年(一五九一)まで烟田氏の所領となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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