菅野庄(読み)すがののしよう

日本歴史地名大系 「菅野庄」の解説

菅野庄
すがののしよう

承平四年(九三四)の伊賀国夏見郷刀禰解案(光明寺古文書)

<資料は省略されています>

とみえる。これによると菅野は平安期には伊勢神宮領であったと考えられる。その所在は現大字菅野に比定される。また伊賀国夏見郷刀禰の支配下にあったことも考えられるので、そうとすれば当時伊賀国であったとも推測される。

三箇院家抄(内閣文庫蔵大乗院文書)の応永一二年(一四〇五)の記録(→西殿庄の「秋山左馬頭入道方」のうちに「菅野庄」とみえる。

菅野庄
すがののしよう

成立年代・庄域は不明。「吾妻鏡」仁治二年(一二四一)二月二五日条に「上野国菅野庄内境相論」で、長掃部左衛門尉秀連と高田武者所盛員を執権北条泰時の御前で対決させたとあり、成員は奸訴として敗訴し所領一所を没収された。盛員は源姓で「尊卑分脈」の盛員の項に「移住甘羅郡菅野庄」とある。高田氏は現妙義みようぎ上高田かみたかた・下高田一帯を本拠地としたと推定され、当庄の境相論を起こしているので当庄に接した地か庄内に所領を有していたと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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