菅の根の(読み)スガノネノ

デジタル大辞泉 「菅の根の」の意味・読み・例文・類語

すがのね‐の【×菅の根の】

[枕]
スゲの根は長く伸びて分かれ乱れるところから、「ながき」「乱る」にかかる。
「―長き春日はるひを恋ひ渡るかも」〈・一九二一〉
「ね」の同音から、「ねもころ」にかかる。
「―ねもころ君が結びたるわがひもの緒を」〈・二四七三〉
[補説]「根を絶つ」の意から「絶ゆ」を起こす序詞一部にも用いられた。
「かきつはた佐紀沢に生ふる菅の根の絶ゆとや君が見えぬこのころ」〈・三〇五二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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