荻曾村(読み)おぎそむら

日本歴史地名大系 「荻曾村」の解説

荻曾村
おぎそむら

[現在地名]木祖村大字小木曾おぎそ

中山道を藪原やぶはら宿で分岐する飛騨ひだ街道奈川ながわ道沿いに藪原在郷と集落が混在している。天保九年(一八三八)の「木曾巡行記」に「此の村は藪原宿より北、飛州往還筋へ付き長き村にて小郷拾五ケ所に分れ人家あり、田畑共藪原在郷と入会なり」とある。また村の飛地として中山道沿いに吉田よしだの集落があった。おそらく藪原宿が成立する時荻曾村から分村する形で分離したため、このようになったものと考えられる。この村も藪原在郷と同じで、「農業ばかりにて活計できがたき故、杣・木挽の者多く七十九人ほどこれあり、大工も九人これあるよし。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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