荷村(読み)はせがいむら

日本歴史地名大系 「荷村」の解説

荷村
はせがいむら

[現在地名]加美町箸荷

観音寺かんのんじ村の北、杉原すぎはら川中流域東岸に位置する。東は丹波境の山。慶長国絵図に「はしかい」、南に「さいた山」と記載される。慶長一五年(一六一〇)検地帳(箸荷区有文書)には「杉原谷長谷貝村」と記載され、田七町二反余、畠・屋敷六町八反余。正保郷帳では「箸落村」とあり、田方九一石余・畑方一〇二石余、幕府領。延宝五年(一六七七)の検地帳(箸荷区有文書)には箸荷村とみえ、高一九三石余、うち永荒・池成・地無減六三石余、反別一七町三反余、小物成は山手銀一九匁余。安永八年(一七七九)の村明細帳(同文書)によれば高一六七石余・反別一七町五反余、うち林成八石余、家数五八(高持五六・水呑二)・人数二六五、牛二一、医師一人・桶屋二人、大歳おおとし大明神、毘沙門天堂があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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