草加せんべい(読み)そうかせんべい

事典 日本の地域ブランド・名産品 「草加せんべい」の解説

草加せんべい[菓子]
そうかせんべい

関東地方、埼玉県の地域ブランド。
草加市及びその周辺で生産されたせんべい奥州街道宿場町であった草加宿名物として有名になった。もともとは塩せんべいだったという。江戸時代、利根川沿岸で醤油がつくられてから、焼せんべいに醤油が塗られるようになった。明治時代から大正時代産業として産地が形成され、現在では全国的に有名なせんべい。2007(平成19)年6月、特許庁地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5053366号。地域団体商標の権利者は、草加煎餅協同組合。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

世界大百科事典(旧版)内の草加せんべいの言及

【せんべい(煎餅)】より

…薄焼きにしたものをそのまま,あるいは有平糖などを芯にして巻きこんだのが巻きせんべい,あるいは巻絹(まきぎぬ)と呼ばれるもので,これは宝永(1704‐11)ごろから江戸吉原の名菓として有名であった。米粉系のせんべいは,埼玉県草加(そうか)市の名物である草加せんべいに代表されるもので,関東では〈塩せんべい〉と呼ぶ。もともとは農家がくず米などの粉をこねて焼き,塩味をつけて補食としていたものと考えられるが,塩にかえて,しょうゆを塗るようになってから商品化した。…

※「草加せんべい」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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