茶臼山古墳群(読み)ちやうすやまこふんぐん

日本歴史地名大系 「茶臼山古墳群」の解説

茶臼山古墳群
ちやうすやまこふんぐん

[現在地名]鈴鹿市中瀬古町 茶臼山・大塚・唐立

安芸あげ河芸かわげ町との境の台地縁辺部の松林内にあり、北と東は水田に囲まれ、南は円応寺えんのうじ池に臨み、西は台地続きで、国鉄伊勢線が通っている。現在二五基が数えられるが、東端の標高二〇・八メートルにある一号墳は最大で、径五三メートル、高さ六・七メートル、頂上は平坦で截頭形。円墳としては県内二、三位の規模である。墳丘上の松樹群は付近の松林の上に盛上り、遠くから望むことができる。

茶臼山古墳群
ちやうすやまこふんぐん

[現在地名]武生市岡本町・沢町・広瀬町

瓢箪形の茶臼山全域に、二群約六〇基の円墳が分布する。県指定史跡。昭和二五年(一九五〇)北西端の一号墳と周辺の一―一四号小竪穴式石室が調査された。一号墳の墳丘規模の報告値には疑問が残るが、埋葬施設は木棺直葬で朱層や黒漆塗櫛などが検出され、五世紀頃の古墳であろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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