苦がる(読み)くるしがる

精選版 日本国語大辞典 「苦がる」の意味・読み・例文・類語

くるし‐が・る【苦がる】

〘自ラ五(四)〙 (形容詞「くるしい」の語幹接尾語「がる」の付いたもの)
① 体や心などがひどく苦しいことを言動にあらわす。
※竹取(9C末‐10C初)「いといたくくるしがりたるさまして居給へり」
② どう処理していいかわからないで、困っていることを言動にあらわす。
源氏(1001‐14頃)帚木「いとくるしがれば、許し給ひても、又、ひきとどめ給ひつつ」
③ 気の毒に思っている気持を言動にあらわす。
※源氏(1001‐14頃)行幸「『あな、いとほし。〈略〉』とくるしがり給ふ」

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