芻狗(読み)すうく

普及版 字通 「芻狗」の読み・字形・画数・意味

【芻狗】すうく

わらで作った犬。厄払いに用いた。〔老子、五〕天地不仁物を以て芻狗と爲し、人は不仁、百姓を以て芻狗と爲す。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の芻狗の言及

【イヌ(犬)】より

…殷代の祭場跡や墓底から出土した多量の犬骨もこの風習の盛行を裏づける。《老子》,《荘子》天運篇などに見える〈芻狗(すうく)〉は快気祈願や厄払いのために神前に供えるわら細工の犬のことで,周代から三国時代ころまで行われたらしく,犠牲の代用品といえる。雨乞いに犬を殺して井戸や泉に投じたり,犬を城門にはりつけて邪気を防ぐ〈磔(たく)〉も行われた。…

※「芻狗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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