不仁(読み)フジン

デジタル大辞泉 「不仁」の意味・読み・例文・類語

ふ‐じん【不仁】

仁の道に背くこと。慈愛の心のないこと。また、その人。
惨酷―の極と云うも過言に非ざる可し」〈福沢福翁百話
[類語]とが過ち罪悪罪科罪過犯罪罪障罪業悪徳背徳不徳不義不倫破倫あく悪行あくぎょう悪事違犯

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「不仁」の意味・読み・例文・類語

ふ‐じん【不仁】

〘名〙 (形動)
① 仁の道にそむくこと。いつくしみのないこと。また、その人やそのさま。
太平記(14C後)四〇「則天地悠久之道、而施於不仁之仁
三国伝記(1407‐46頃か)九「黄祖が不仁なる事を知て」 〔易経‐繋辞下〕
手足などがしびれて、感じのなくなること。また、そのさま。〔医心方(984)〕 〔後漢書‐班超伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android