花結(読み)はなむすび

精選版 日本国語大辞典 「花結」の意味・読み・例文・類語

はな‐むすび【花結】

〘名〙
花形に結んだ紐結びの総称。三つ輪結び、梅結び菊結び、玉房結びなどがある。これらは装飾として単独にも使われたが、また被布などの入紐(いれひも)としても使われた。また、細い紐を種々の花形に結ぶ女子の遊び。女子の諸芸の一つとされた。
※摂津集(平安)「五月五日、くすだまみやしろにたてまつらせ給、はなむすびに人のもとにつかはしたる」
草木の花の名をくじびきにして、それを題として歌をよむこと。また、男女の名になぞらえて縁結びのようにする女子の遊戯。〔俳諧・年浪草(1783)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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