花弁・花瓣・花片・葩・花平(読み)はなびら

精選版 日本国語大辞典 の解説

はな‐びら【花弁・花瓣・花片・葩・花平】

〘名〙
かべん。特に、桜の花びらをさして季語として用いることがある。《季・春》 〔十巻本和名抄(934頃)〕
源氏(1001‐14頃)紅葉賀「たたちりばかりこの花びらにときこゆるを」
② 「はなびらもち(花弁餠)」の略。〔日葡辞書(1603‐04)〕
法事の時にまき散らす、紙製五色の蓮の花弁。散華(さんげ)
御湯殿上日記‐文明一四年(1482)一一月二四日「むろまち殿より御はなひら百まゐ、きんきんふちそのほかことをつくして色々にまいる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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