色摺本(読み)いろずりぼん

精選版 日本国語大辞典 「色摺本」の意味・読み・例文・類語

いろずり‐ぼん【色摺本】

〘名〙 多色刷版画をさし絵とする本。日本では寛永四年(一六二七)頃刊の「塵劫記」見返し絵一面や寛永二一年刊「宣明暦所載のさし絵六葉とが初めとされるが、近世中期以後は、中国の多色刷の画譜などの影響を受け、種々の分野で多色刷を用いた書物が製作された。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報