船囲（読み）ふながこい

精選版 日本国語大辞典

ふな‐がこい ‥がこひ【船囲】

〘名〙

① 数か月以上使わない船を、水上に繋留し、または陸に引き揚げ、船体全体を苫・筵で覆って傷まないように処置すること。

※臼井家文書‐下田御用所難破船取扱抄（1841）「其後水主之内一人相残船囲、船頭水主国元え罷越」

② 船の上積荷物が波でぬれないように苫などで囲うこと。

③ 船を敵の攻撃や荒波から守るための装備。船を囲むように設ける。〔日葡辞書（1603‐04）〕

④ 将棋の王将の囲い方の一つ。振飛車に対する構え。

出典　精選版 日本国語大辞典