舁出(読み)かきだす

精選版 日本国語大辞典 「舁出」の意味・読み・例文・類語

かき‐だ・す【舁出】

〘他サ五(四)〙 かつぎ出す。かきいだす。
史記抄(1477)一二「獄の中にあるを榜笞刺れてくたびれたほどに、箯輿に載てかきたいたぞ」
鼠坂(1912)〈森鴎外〉「夕方になって、布団を被(かぶ)せた吊台が舁(カ)き出(ダ)された」

かき‐いだ・す【舁出】

〘他サ四〙 かついで中から外へ出す。
今昔(1120頃か)二九「物も不入れぬ大きなる唐樻(からひつ)の一つ有けるを、此の今出来たる侍二人して掻出しける程に」
※文明本節用集(室町中)「舁出 カキイダス」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報