臼杵院(読み)うすきいん

日本歴史地名大系 「臼杵院」の解説

臼杵院
うすきいん

中世の地名で、所領単位としても用いられた。範囲は現延岡市の西部から現北方きたかた町にかけての一帯と推定される。建武五年(一三三八)七月二二日の沙弥某連署施行状(土持文書)の宛所に「臼杵院御代官 内田次郎兵衛入道」とある。六条新八幡宮奉納神宝并社領文書目録(醍醐寺文書)によれば、貞和四年(一三四八)に納めた文書のなかに京都六条新八幡宮(現若宮八幡宮)に島津庄臼杵院内田地五町・畠二町を寄進した寄進状がある。当時は足利氏の所領であったと思われる。内田氏はその代官で、伊東氏の一族内田伊東氏の可能性がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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