膾・鱠(読み)なます

精選版 日本国語大辞典 「膾・鱠」の意味・読み・例文・類語

なます【膾・鱠】

〘名〙
魚介や獣などの生肉を細かく切ったもの。
書紀(720)雄略二年一〇月(前田本訓)「猟場(には)の楽は膳夫(かしはて)をして鮮(ナマス)を割らしむ」
② 魚・貝・肉・野菜などをきざんで、二杯酢・酢みそ・いり酒などで調味した料理。〔観智院本名義抄(1241)〕
③ (ダイコンニンジンなどの野菜の膾に魚・貝などを加えることを膾の子、すなわち、膾の「子を入れる」といったのにかけて) 男女が交合することをいう。情交
洒落本・史林残花(1730)芸文志交戦(まじはる)茶。今又曰(ナマス)

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