腹切(読み)はらきり

精選版 日本国語大辞典 「腹切」の意味・読み・例文・類語

はら‐きり【腹切】

〘名〙
① 自分の腹を切って自殺すること。切腹割腹(かっぷく)
太平記(14C後)二九「腹切の最後の盃にて候へば」
② (ボート競技で、横から見るとオールで腹を切られているような格好のところから) ボート漕手が、オールさばきのフィニッシュに失敗して、オールを水から抜けなくなり、流されて押し倒されること。

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世界大百科事典(旧版)内の腹切の言及

【切腹】より

…刀で腹を切って死ぬことで,自殺または死刑の方法として用いられた。割腹(かつぷく),屠腹(とふく),腹切(はらきり)ともいい,日本の習俗として外国人にも〈はらきり〉の名で知られている。 自殺の方法としては平安時代に始まり,源平争乱のころから一般化し,武士(男子)はもっぱらこれによるべきものとされ,中世,近世を通じてひろく行われた。…

※「腹切」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」