腰衣(読み)コシゴロモ

デジタル大辞泉 「腰衣」の意味・読み・例文・類語

こし‐ごろも【腰衣】

僧尼が腰につけた短い黒色の衣。ひだがあり、袴に似る。くん

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精選版 日本国語大辞典 「腰衣」の意味・読み・例文・類語

こし‐ごろも【腰衣】

〘名〙 僧尼が腰にまとう短い黒い衣。袴(はかま)に似、上方にひだを作り、紐をつけて腰にまとう。裙子(くんず)。裙(くん)
書紀(720)大化二年三月(北野本訓)「珠の襦(コシコロモ)、玉の押(よろひ)(お)くこと無」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「腰衣」の意味・わかりやすい解説

腰衣
こしぎぬ

ロインクロス」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の腰衣の言及

【衣服】より

身体装飾装身具服制服装【鍵谷 明子】
[衣服の形式]
 衣服の形は人体,風土,民族の生活,材料,性に影響されて多様なものが生まれてきた。しかし,基本的形態としては,紐衣(ちゆうい)型(リガチュアligature),巻き衣型(ドレーパリーdrapery),貫頭衣型(チュニックtunic),前開き型,腰衣(ようい)型(ロインクロスloin‐cloth),ズボン型などが見られる。紐衣型は獣皮衣と共に,人類の原始衣の形の一つで,旧石器時代のビーナス像や,古代エジプトの奴隷の腰部に紐状のものを巻きつけたものが見られ,腰衣型とも関連している。…

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