腰折(読み)こしおれ

精選版 日本国語大辞典 「腰折」の意味・読み・例文・類語

こし‐おれ ‥をれ【腰折】

〘名〙
老年になったり、体が不自由であったりして、腰が前へ曲がっていること。また、その人。〔観智院本名義抄(1241)〕
※俳諧・犬子集(1633)三「腰折はうふる田哥のすがた哉〈重頼〉」
明衡往来(11C中か)下本「其数不四五輩。莫腰折之詠
[補注]「玉葉」や「無名抄」では、和歌の第三句を「腰句(ようく)」「こしの句」といっており、第三句から第四句へのつづき方の悪いという「腰折れ」の解釈を導いたと思われる。

こし‐お・る ‥をる【腰折】

〘自ラ下二〙 歌や文などがつたないさまになる。腰離る。
紫式部日記(1010頃か)寛弘五年一〇月十余日「空の気色もうち騒ぎてなんとて、こしをれたる事や書きまぜたりけん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報