能代道(読み)のしろみち

日本歴史地名大系 「能代道」の解説

能代道
のしろみち

弘前藩の主要街道の一つで、海岸沿いに鰺ヶ沢あじがさわ(現鰺ヶ沢町)から大間越おおまごし(現岩崎村)までの約五六キロ。

藩の交通網の整備は四代藩主津軽信政の施策によるところが大きいが、すでに承応二年(一六五三)津軽領道程帳(市立弘前図書館蔵)に大道筋とあり、能代道・西浜にしはま街道・上磯かみそ街道などと呼称されるのは近代に入ってからと思われる。

鰺ヶ沢村から海岸沿いに赤石あかいし(現鰺ヶ沢町)を過ぎ金井ヶ沢かねいがさわ(現深浦町)に至り、道は二つに分れ一つは磯伝い大戸瀬おおどせ崎経由、ほかは近道となる山中を通って田野沢たのさわ(現深浦町)に出る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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