胡御子神社(読み)ころくみこじんじや

日本歴史地名大系 「胡御子神社」の解説

御子神社
ころくみこじんじや

[現在地名]対馬町琴 郷ノ浦

きん崎の手前の浦に鎮座。古くは郷崎ごうさき神社などと称した。旧村社。祭神は表筒男命・中筒男命・底筒男命の住吉三神、および神功皇后が三韓出兵の折に水先案内をしたという磯武良で、海上交通の安全を祈る祭祀である。ごううらは神ノ浦の転訛であろう。「続日本後紀」承和四年(八三七)二月五日条に「対馬島上県郡無位(中略)御子神」とみえ、神階が無位より従五位下になっている。貞観一二年(八七〇)には胡禄神・胡禄御子神ともに正五位下に進んでいる(「三代実録」同年三月五日条)。「延喜式」神名帳に上県郡一六座の一つとして「胡禄コロクノ御子神社」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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