胡弓・鼓弓(読み)こきゅう

精選版 日本国語大辞典 「胡弓・鼓弓」の意味・読み・例文・類語

こ‐きゅう【胡弓・鼓弓】

〘名〙
① 弓で奏する東洋弦楽器総称。中国の胡琴(こきん)朝鮮奚琴(けいきん)など。
上海(1928‐31)〈横光利一〉一五「胡弓の音が遠く泥の中から聞えて来た」
② 日本の弓で奏する楽器。形は三味線に似てやや小さく、弦が三本(関西系)と四本(関東系)の二種がある。縦にして馬尾を束ねた弓でこすって奏する。外国の胡弓の改造とも三味線の改造ともいわれる。哀切な音色を出し、三味線や箏と合奏するほかに、胡弓独自の音楽もあったが今は衰え、人形浄瑠璃伴奏などに用いられる。
仮名草子竹斎(1621‐23)上「三味線こきうに綾竹や、調べ添へたるその中に」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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