肴役所(読み)さかなやくしょ

精選版 日本国語大辞典 「肴役所」の意味・読み・例文・類語

さかな‐やくしょ【肴役所】

〘名〙 江戸幕府職名。幕府膳所で使用する鮮魚を供給するために江戸日本橋魚市場に設けられた施設。魚を直接買い入れたりし、諸家にも供給された。活鯛屋敷(いきだいやしき)とも俗称された。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の肴役所の言及

【タイ(鯛)】より

…なお,江戸には〈活鯛屋敷(いきだいやしき)〉と呼ぶ施設があった。大きないけすを設けて公儀御用の高級魚を生かしておいた〈肴役所(さかなやくしよ)〉を俗称したもので,場所は魚河岸に隣接する江戸橋広小路の一角,今の中央区日本橋1丁目に属する江戸橋西詰の北側であった。コイ【鈴木 晋一】
[民俗]
 鯛は魚類の中の王として祝膳の中心食品として賞味されてきた。…

※「肴役所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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